JOVV-76.8 FM OKAYAMA|ソラジオトーク from OKAYAMA      

ソラジオトークとは

ソラ(宇宙)とラジオ(電波)の造語で、「ソラジオ」
天文・宇宙分野に詳しい専門家による3択問題を出題、解説。
また、詳しい解説は、番組のアフターコンテンツとしてポッドキャスト配信を行い、番組以外でも、天文・宇宙の楽しさや学びの楽しさを一緒に体感しましょう!

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ポッドキャスト情報

月面のクレーターと季節の月の色々な名前

ソラジオトーク from OKAYAMA へようこそ 青いザリガニにオオサンショウウオ、スッポン、ナマズ、ヤリタナゴ…生物にまみれた生活をしています。人と科学の未来館 サイピア 岡です。

今回のテーマは、「月火水木金土日 日本の曜日」でしたね。

放送分で解説したように、1週間7日制はメソポタミアの古代帝国である古代バビロニアの時代(紀元前1900年頃~紀元前1595年)であると考えれています。

古代バビロニアでは、太陰暦である月の満ち欠けの周期を新月から29日、あるいは30日まで数え、7日ごと(7日目、14日目、21日目、28日目)を安息日としていました。

これが1週間の起源といわれています。

古代ローマでは、1日を24等分して1時間毎に5つの惑星と太陽と月とを繰り返しあてはめて呼び、

この時代の天動説としては、地球から距離の遠い惑星順に土星・木星・火星・太陽・金星・水星・月の順番と決めました。

順番にあてはめて、24時間を5つの惑星に加えて月と太陽で支配していくので各時間を担当する星は、3つずつ、ずれているのがわかります。

なので、ある1時間を土星が、その次の1時間を木星が、という順番です。これを7日間にわたってあてはめたとき、日の最初の1時間を司る惑星をその曜日の名前としたのではないか、というのです。

日本は、中国文化の影響を大いに受けながらも、自国の文化と組み合わせて独自の発展を遂げてきました。

その結果、明治時代に西洋のグレゴリオ暦を採用する際、曜日名として七曜を取り入れることになったのです。

曜日と関係の深い惑星ですが、その名前はギリシャ神話の神々の名前がつけられています。

まず、太陽に一番近い惑星、「水星」水星は、商業・旅人の神であるヘルメスがあてられました。

神様の言葉を伝える伝令係と考えられ、神話の主人公になることはありませんが、あちこちに顔を出す、すばしっこいお調子者とされています。死者の魂を冥界に連れて行く役割と、逆に冥界から死者の魂を地上に戻す役割も担っていました。

三途の川という言葉もありますが、流れる水のイメージと伝令の神ヘルメスのイメージ ぴったりじゃありませんか?

水星と同じく地球と太陽の間を周る内惑星の金星は、明けの明星・宵の明星と呼ばれ、ひときわ明るいその輝きには思わず目を奪われます。

神々でも心を奪われてしまわずにはいられないほどの美しさを誇っていたといわれる 愛と美の女神アフロディーテが金星担当です。女神の中で最も美しいとされるその美貌を象徴するように、現代でも多くの名画が残されています。

しかし、そんなアフロディーテの夫が、最も醜いとされていた火と鍛冶の神 ヘパイストスであるというのがギリシャ神話のまた面白いところです。

そして、我らが地球は、大地の女神ガイアです。

母なる大地という言葉もありますが、その通りで、ガイアはひとりで天と海も産みました。

ちなみに地球の衛星である月は、狩猟の女神で弓矢の名手アルテミスとされています。今進められている月面着陸計画、アルテミス計画はこの女神さまの名前からつけられているんです。

地球のお隣さんの惑星、火星は、赤く輝く星にふさわしく 血をみるのが大好きな戦いの神、アレスとされています。

神々の王ゼウスの息子でありながら、この性格のために他の神々だけでなく、ゼウスからも嫌われていたほどです。神の中では、1・2を争うほどのイケメンで、金星のアフロディーテと愛人関係にあり、2人の息子ポボスとデイモスがいます。

火星の2つの衛星、Phobos(フォボス)、Deimos(デイモス)には、この2人の息子から名づけられていますが、フォボスは”敗走”、デイモスは”恐怖”の意味で、やはり戦いにちなんだ名前になっています。

続いて木星は、ギリシャ神話の最高神で全知全能の神、ゼウス。神々の頂点に君臨し、古代ギリシャでは運命も超越する神としてあがめられました。

一振りで宇宙を焼き尽くすと言われているほど強力な最強の武器”ケラノス(雷霆・らいてい)”を持っています。怒りの鉄拳は雷なんですね。

もう手がつけられないほどの女好きで、ガリレオ衛星と呼ばれる木星の衛星には、ゼウスが寵愛した神話上の人物 ①イオ ②エウロパ ③ガニメデ ④カリスト の名がつけられています。

ゼウスの父にして農耕を司る神クロノスが土星です。

天界を支配するゼウス、海を支配するポセイドン、冥界を支配するハデスの父であるクロノスは、ガイアから天として生まれた父のウラノスを倒し、実権を握りました。

ところが、

自分もまた我が子に倒されることを恐れ、産まれた子どもを次々飲み込んでしまいました。そんなクロノスの目をあざむいて生き延びた子のゼウスが率いるオリュンポスの神々との長きにわたる戦いの結果、冥府タルタロスに幽閉されます。

土星の衛星「Titan(タイタン)」はクロノスが巨神族(ティーターン)であったことから名づけられました。

時間を司る神であるクロノス(Khronos)とカタカナ表記が同じために混同されることが多いですが、土星と関係のあるギリシャ神話のクロノスとは違う神です。

時を司る神クロノスのほうは、サイピアのプラネタリウム投影機クロノス2の名前の由来となった神様です。

土星を過ぎれば、氷でできた惑星になります。天王星は全宇宙を最初に統治した天空神ウラノスです。

クロノスの父、ゼウスのおじいちゃんですね。

すいきんちかもくどってんかい(水金地火木土天海)最後の惑星は海王星です。海の名がつく海王星は、海の神ポセイドンです。

海の神としての印象が強いポセイドンは地震の神でもあり、三又の鉾を使ったその力は海や水だけでなく世界のすべての物質に及ぶほど強大でした。地震の凄まじさは、冥界の王ハデスが、「地球が裂けて冥界への道が開けてしまったのではないか」と危惧するほどだったと言われています。

はたしてポセイドンは怖い神、なんでしょうか?美しい髪をもつ娘が、海の神ポセイドンと恋に落ちました。

ところが、

戦いの女神アテナの神殿で密会していたのがバレて怒りをかい、自慢の美しい髪の毛は、みんな猛毒の蛇にされてしまい、顔までも恐ろしい顔に変えられ、その顔を見たものは、恐ろしさのあまり血が凍って、石になりました。

この悲劇の娘の名前をメデューサといいます。

メデューサの姉たちは、

「私たちはメデューサを愛しているからあなたの目をみても石にならない。ポセイドンだってメデューサのことを愛しているのだから石にはならないわ。だから会いにいきなさい。」

と言いましたが、変わり果ててしまったメデューサが、ポセイドンに会いにいくことはありませんでした…。

秋の星座の一つ、ペガスス座はメデューサの血から生まれでてきた神話が知られていますが、ポセイドンの子といわれています。

美しかった髪の毛が蛇に変わり、恐ろしい姿になってしまったメデューサ。誰もそばに近寄らなくなりましたが、ポセイドンだけは違ったようです。

さて、最後に惑星たちの中心、太陽ですが、ギリシャ神話における太陽神には、アポロン、ヒュペリオン、ヘリオスがいます。

まず、アポロンはギリシャ神話の中でもいろいろな話が残っていて、モテるわりに恋が成就しないこともしばしば…。ヘリオスと混同されることが多かったために太陽神に含まれることがあっただけで、本来は、音楽(竪琴)、予言、芸術、弓矢の神であるという見方もされています。

次のヒュペリオンは、天空神ウラノスと大地の女神ガイアの息子として生まれた神です。アポロンとは違い純然たる太陽神という見方がされている一方で、母であるガイアが神以外の魔物や怪物たちも何体か生んでいることから「ヒュペリオンは太陽神として相応しくないのでは?」という声もあります。

そして最後のヘリオスですが、大地を照らし、恵をもたらす太陽にふさわしく、人々に愛される神とされています。

ヘリオスという名前には「太陽」や「日」という意味が込められているため、ヘリオスこそが太陽の化身だと言っても過言ではないほどです。

ギリシャ神話は神の話でありながらも、怒ったり・泣いたり・恋したり・失敗したり、人間と同じようなことをしています。その親しみやすさが、何千年という時を越えて、今も語り継がれている由縁かもしれません。

以上解説は、60匹の子育てに奮闘中の、サンショウウオ60匹の子育てに大奮闘中の人と科学の未来館 サイピア 岡でした。

ソラジオトーク from OKAYAMAへようこそ 井原市観光交流課 の磯村です。

井原市美星町の星空保護の取り組みについての話です。

岡山県南西部に位置する井原市美星町は、“晴れの国”岡山らしく、晴天率の高さ、大気の安定、夜空の暗さなどが優れており、美星町は、天文ファンや天文学者の間で星空観測の好適地。

「星の郷(さと)」として親しまれてきた。

1980年代からは星空を観光資源として生かすようになり、1988年には国から「星空の街・あおぞらの街」に選定。

1989年 日本初となる『星空を守ること』を目的とした光害防止条例を制定。

「光害」とは、人工的な光により夜空が過剰に明るくなり、天体観測に弊害が起きたり、生態系への悪影響やエネルギーの浪費など、さまざまな問題が生じることを指します。

平成元年(1989年)美しい星空を守る井原市光害防止条例 前文を紹介させていただきます。

井原市美星町には、流れ星の伝説と、その名にふさわしい美しい星空がある。

天球には星座が雄大な象形文字を描き、その中を天の川が流れている。

更に、地平線から天の川と競うように黄道光が伸び、頻繁に流れ星がみられる。

また、夜空の宝石ともいえる星雲や星団は、何千年、何万年以上もかかってその姿を地上に届けている。

これら宇宙の神秘をかいま見ることができる環境は、井原市民のみならず全人類にとってかけがえのない財産となっている。

しかし、宇宙は今、光害によってさえぎられ、視界から遠ざかって行こうとしている。

人工光による光害の影響は、半径100キロメートル以上にも及び、人々から星空の美と神秘に触れる機会を奪うだけでなく、過剰な照明は資源エネルギーの浪費を伴い、そのことが地球をとりまく環境にも影響を与えている。

また、過剰な照明により、夜の安全を守るという照明本来の目的に反するのみならず、動植物の生態系にも悪影響を与えることも指摘されている。

近隣には主要な天文台が設置されているとおり、井原市美星町の周辺は天体観測に最も適した環境にあり、これまで『星の郷づくり』に取り組み、天文台も建設してきた。

そして、今後も多くの人々がそれぞれに感動をもって遥かなる星空に親しむよう、宇宙探索の機会と交流の場を提供することが井原市及び井原市民へ与えられた使命と考える。

このため、我が井原市民は、井原市美星町の名に象徴される美しい星空を誇りとして、これを守る権利を有し、義務を負うことをここに宣言し、この条例を制定する。

以上が光害防止条例の前文となります。

星空保護について市民が主体となって取り組んで行こうというい想いが強く感じられる宣言文であり、美星町が星空保護区認定への活動の原動力になっているのではないかと思います。

条例の制定後は、光害対策型のモデル照明の設置をはじめ、イベントやシンポジウムを通した星空保護の啓発活動などが継続的に行ってきました。

適切な照明で空を暗くしようという動きは、当時の社会状況にあって珍しい取り組みでした。

しかし、2010年代 町内の防犯灯として白色LED灯が普及しました。

そんななか、「照明のLED化によって町全体が明るくなり、星が見えにくくなっている」という危機感にも似た声が美星町の方から聞かれるようになった。

同時に、そこから星空保護区認定に向けた取り組みをスタートしていっきました。

まず認定を受けるには、白色LED灯を全て「光が上方向へ漏れない照明」へ交換する必要がありました。

街灯の交換するための財源の確保は課題でしたが、美星町観光協会が呼びかけてクラウドファンディングを実施したところ、目標金額に対し、約3倍の資金が集まりました。

屋外照明の基準をクリアする必要があるため

上部への光漏れがないこと(上方光束比ゼロ)

色温度を(ライトの色を)電球色(オレンジ色)にすること(3000K以下)

※K=ケルビン(色温度を指す単位)色温度が高い「青色」色温度が低い「赤色」

この条件に合致しながら必要な明るさと住民の安全性も確保できる照明器具を開発を井原市とパナソニック社とが共同で開発し、その際にはプレス発表を行うなど、メディアでも広く取り上げられ、新たな環境問題への対策として公民連携での取り組みとなり大変評価をされました。

2016年頃に星空保護区認定を目指して動き始めてから、実現に至るまで約5年半。

2021年には、世界の天文学者・環境学者らが中心となった世界最大のNPO団体「ダークスカイ・インターナショナル」により、星空の保護に力を入れてきた美星町は、「星空保護区®(コミュニティ部門)」の認定を受けました。

星空保護区としては日本では3例目、コミュニティ部門ではアジア初の認定となりました。

世界の都市部では、新たな環境問題としてその認知が広がっています。

まさに美星町の取り組み全体が評価された形。

星空保護区の認定は美星町民にとって「地域の誇り」である。

ここまで、星空保護区認定までの取り組みとなります。

ここからは、認定を受けた後の取り組みを紹介。

井原市美星町は、星空保護区の認定を受けたことで、地域の知名度が上がり、観光業の活性化にも繋がりました。

鉄道会社や旅行会社などと連携し「星空観光」としてパッケージ商品を生み出したり、市有ペンションを活用したワーケーション事業を実施しました。

2022年9月~11月には、倉敷市と福山市から美星天文台まで運行する「星空特等席」バスツアーを実施し、美星町の星空ガイド「星の郷、美星マイスター」が参加者へ星座や神話の説明を行ったり、地域の飲食店がイベントに出展するなど、夜間消費も生まれるツアーとなりました。

その他の取組で言えば、美星町が令和3年11月1日付で「星空保護区(コミュニティ部門)」に認定されたのを機に、昨年の11月を「美星☆星空月間」と銘打って、市内各地で光害啓発や星空環境保護意識の醸成を目的とした様々なイベントを行いました。

また、近隣・近県でも星・宇宙を生かした産業・観光・を絡めた取組が進められていることから、そうした一線で活躍されている関係者を招いたシンポジウムを開催し、次世代を担う子どもたちの星・宇宙への興味・関心を深めるとともに、本市美星町の美しい星空を守る取組を知ってもらうためのイベント等も行いました。

そして、最近では、全国の4つの星空保護区認定地と連携した取り組みへの挑戦に力を入れています。

沖縄県の西表石垣国立公園、東京都の神津島、福井県大野市の南六呂師と、美星町で共同のパネル展を実施したり、共同パンフレットやノベルティを制作したりと、スケールメリットを生かした取り組みを地域横断で色々進めています。

今後はさらに認定地が増える可能性もありますので、それらの地域とも連携して星空保護区の魅力発信に取り組んでいきたいと思っています。

最後になりますが、皆様にお知らせがあります。

光害の啓発、光害の悪影響とその解決方法、星空を祝うことを目的とし、毎年4月にダークスカイの呼びかけで「国際ダークスカイ・ウィーク」が世界規模で開催されています。

本年は4月2日~8日までを期間とし、「国際ダークスカイ・ウィーク」が開催されることとなっています。

この期間、4つの認定地と連携し、各地の星空保護区認定までの道のりや認定後のまちづくりなどを紹介する共同ポスターパネル展を行う予定です。

井原市では、4月2日(火)~12日(金)に井原駅構内にある井原市観光案内所でパネル展を行い、

その後、場所を移して

4月15日(月)~26日(金)で美星町の星の郷青空市内にある星の郷観光案内所にてパネル展を行う予定です。

この展示を通じて、国内での星空保護区認定制度の更なる浸透と光害の啓発促進に繋がればと思っています。

ぜひこの機会に会場へお立ち寄りいただき、星空保護区の魅力を感じていただければ幸いです。

以上解説は、井原市観光交流課 の磯村でした。

ソラジオトーク from OKAYAMAへようこそ

解説は、ブライアン・メイ博士をこよなく愛する 宙の学校 校長 かわいじゅんこさん

今回のテーマは、「春の星空・星座」

春は、夜も少しずつ暖かくなってきて、真冬の星空観察より少し長く外にいられますよね。

そんな、春の星空を楽しむための星空案内です。

今頃の夜(3月末)の21時くらいの南の空には

春を代表する星座たちが姿を現しています。

そして、その空をぐるっと見渡すと、春にはたくさんの目印があって、星座が探しやすいのです。

一つは、「春の大三角」そして、もう一つは?

というのが、今回の問題でした。

答えの前に、探していきましょう!

まず、方角を確認して北を向きます。

東よりの空に大きなひしゃくの形・北斗七星が見つかります。

このひしゃくは柄の部分がまっすぐではありませんよね。カーブを描いています。

このカーブに沿って線をのばしていくと一つ明るく輝く黄色い星にぶつかります。

この星は、うしかい座の1等星「アルクトゥールス」。

日本では、「麦星」と呼ばれていたこともあります。

実った麦のような色のアルクトゥールスは、「麦秋・麦焼」と呼ばれる麦の収穫時期に日が沈むと

南の空高くに輝いています。

黄金に輝く麦畑と麦星。みてみたいですよね。

さらにカーブをのばすと今度は白い星が。

これは、おとめ座の1等星「スピカ」です。

おとめ座は、誕生日の星座ですね。

自分の星座を見つけられると嬉しいものです。

さらにこのままカーブをのばしていくと、4つの星が台形を作っています。

この台形、3等星ばかりですが、周りに明るい星がないからか、不思議と目立ちます。

ここは、からす座です。

このながーーく続いたこの曲線を「春の大曲線」です。

今度は、南の空に目を向けると、特に目立つのは、

はてなマークを左右鏡面反転したような形に並ぶ星たち。

「ハテナ」ではなく、「ナハテ」マークなんて言ったりしてます。

ここは、しし座の頭から胸にかけての星です。

一番下の点の部分が1等星の「レグルス」

そこから東(左)に向かって長四角の胴体とその先の三角形がしっぽになります。

このしっぽの先の2等星は、「デネボラ」。

春の大曲線で見つけた「アルクトゥールス」「スピカ」「デネボラ」で

「春の大三角」になります。

この三角形をデネボラとアルクトゥールスを結んだ線で線対称にするとひし形ができ

これが「春のダイヤモンド」トランプのダイヤの形です。

そのとき、てっぺんにあたる星が「コル・カロリ」という「りょうけん座」の3等星。

チャールズの心臓という意味の星で、英国王のチャールズ1世に捧げられたという説が有力です。

また、この星は、白と紫の星の二重星で、小さな望遠鏡でも楽しめる星なので、ぜひ探してみてください。

さて、春の星座の一つ「かに座」を探してみましょう。

暗い星で構成されている星座なので、なかなか見つけにくいですが、明るい星を頼りに探します。

先ほどみつけた「しし座」。そのナハテマークを「ししの大鎌」と言います。

これは、西洋の草刈り鎌に似ていることから由来。

獅子は、西つまり右を向いています。

その視線の先に二つの明るい星があります。

「ふたご座」の「カストル」「ポルックス」です。

下の1等星ポルックスとしし座の胸の部分にあるレグルスを結んで、ちょうど真ん中くらいに

小さな台形。ここがかに座の甲羅部分があります。

そして、その甲羅の中には、「プレセペ星団」という星の集まりがあります。

双眼鏡でも楽しめますので、お持ちの方はぜひ見てみてください。

「プレセペ星団」かにの甲羅の中にあるので、「かにみそ星団」と勝手に呼んでいます。

月のない夜、暗い場所であれば、肉眼でも見ることができます。

しし座とかに座を見つけられたら、今度は、この二つの下にある星座を見つけましょう。

ここには、一番大きな星座が横たわっています。

「うみへび座」です。

かにみそプレセペ星団の下には3等星2個と小さい星がいくつか見えますが、その辺りがうみへびの頭。

さらに下にはオレンジ色の2等星、うみへびの心臓にあたり「アルファルド」といいます。

ここまで、見つけることができますが、夜の21時この時間は、まだうみへびの全身は見えていません。

夜の23時くらいにようやく全身が見えるほどの大きさなのです。

うみへび座は88星座の中で一番大きい星座です。

全て(全身)が見えてきたとき、頭は南西、しっぽの先は南東という大きさ。

これまで紹介したしし座。かに座、うみへび座には、共通点があります。

それは、みんな「ヘルクレス」に退治されてしまった化け物。ということ。

その中の一つのお話。

うみへび座というのは、「ヒドラ」といいます。

ヒドラは元々、9つの頭を持つ化け物で、ヒドラを退治しろ!とヘルクレスは命令を受けます。

ところが…。

ヒドラの首を切ると、そこから2本首がはえてくる。

どんどん増えていってしまう。恐ろしい化け物。

そこで、退治方法を考えました。

もう一人甥っ子を連れてきて

たいまつを持たせて、「首を切ったら、すぐに焼き焦がせ!」

首を切っては、焼き。切っては、焼き…。どんどん首が減っていきます。

その様子を陰から見ていたある生き物が…。

それは、ヒドラの親友・大きなカニ「カルキノス」

カルキノスは、大親友のヒドラがどんどん首が減っていくのをみて

居ても立っても居られない。

カルキノス「大変だ!ヒドラを助けないと!!この大きなハサミで!」

ヒドラの元へ。

ヘルクレスの足元に来た時「プチッ!」

踏まれてしまいました。

勇気あるカルキノスの行動が称えられ星座になりました。

そのあと、ヒドラも退治されてしまいました。

ヒドラも星座になりました。

二人仲良く星座では、近くに並んでいます。

どこにいるか確かめてみてください。

そして、春の夜空は、「宇宙の窓」とも呼ばれています。

これは、なぜなのか?

私たちが住んでいる「天の川銀河」の話からしていきたいと思います。

私たちの銀河系(天の川銀河)は、形としては、どら焼きに似ています。

丸いカステラの間にあんこが挟まってます。

どちらかというと、真ん中が盛り上がっていて、この形が銀河系だと思ってください。

私たちのいる太陽系・地球があるのは、中心からすると少し端っこの方。

この端っこの方から中心(あんこ)部分をみたとき

星がたくさんみることができます。

そこが、夏の天の川になります。

ということは、反対をみるとあんこの薄い部分が冬の天の川になります。

横からどら焼きをみたとすると

中心部分(あんこ)に向かってみると夏の天の川・反対側が冬の天の川

かわ(カステラ)部分が上下二枚重なってところ・ほとんどあんこがないところの部分を見た時が

春と秋になります。

春は、遠くの銀河がたくさん見える時期、「宇宙の窓」と呼ばれるわけです。

とくに、しし座のしっぽのあたりやおとめ座の肩のあたりには

「おとめ座銀河団」「おとめ座超銀河団」というのがあり、たくさんの銀河があります。

ただし、肉眼でこの銀河をみることはできませんが、でもそこには、多くの宇宙が広がっている。

そして、つながっている。

ちなみに、天の川銀河の直径は「約10万光年」です。

おとめ座超銀河団の直径は「2億光年」です。

その中に、およそ100の銀河群と銀河団があり、想像するだけでも果てしない。

そんな想像力を働かせながら、春の星座・星を楽しんでみてください。

解説は、

ブライアン・メイ博士に会ってきた(コンサートで)宙の学校 校長 かわいじゅんこさんでした。

ソラジオトーク from OKAYAMAへようこそ 南十字星の見える島々、八重山諸島の星空ガイド 宮地さんによる

すばる(むりかぶし)の話

昔、八重山諸島の農家の人たちは大変貧しい暮らしをしていました。

この状況を天の王様がみていて 「たくさんの星の中で八重山諸島を治めるものはいないのか?」星々はだれも手を挙げなかった。

「そんな大変なことはできません。」

王様はそれを聞いて非常に怒ったそう。「南の七つ星、おまえはどうだ?」

南の七つ星は、「いやいや、私はできません。」

王様は、「なぜだ?それなら組踊(沖縄の伝統「くみおどり」)を南の空でしていなさい。」「北の七つ星、おまえはどうだ?」

北の七つ星は、「いやいや、私もできません。」

王様は、「なぜだ?それなら組踊(沖縄の伝統「くみおどり」)を北の空でしていなさい。」

すると小さな星が手を挙げて「王様、それなら私にやらせてください。」

それは、すばる(むりかぶし)でした。

すばる(むりかぶし)は、小さな6つぐらいの星が集まった星

王様は、「おまえみたいな小さな星にそんなことができるのか?」

すばる(むりかぶし)は、「八重山諸島を治める仕事をやってみます!」

すると王様は、「関心なやつだ!じゃあ、東の空からのぼり、天の真上を通って、西の空へ沈んでいきなさい。」

すばる(むりかぶし)は、「はい、わかりました!」

翌日から、すばる(むりかぶし)は、東の空からのぼり、天の真上を通って、西の空へ沈んでいきました。

そうすると、農家の人たちは、毎日見える星をみて、「この星がここにきたら、きびの種をまこう。この星がここにきたら、田植えを始めよう」

この、すばる(むりかぶし)を見ながら農作業をするようになりました。

すると、計画的に作業ができるようになり 島は、豊作となり、島は、潤いました。

島の人たちは、仕事が終わる夕方になると「すばる(むりかぶし)さんありがとう。」という歌を歌いながら家に帰っていった。

宮地竹史さんは、これまでに本を出していて

本:沖縄の美ら星 四季の星ガイド

エッセイ:星の旅人-沖縄の美ら星に魅せられて

こちらにも、沖縄の星や民話などの紹介をされています。

ぜひ、チェックしてみてください。

感謝の気持ちを込めて、「みーふぁいゆー(どうもありがとう)」

ソラジオトーク from OKAYAMAへようこそ 今回は、石垣島天文台 元所長

現在は、八重山諸島星空ガイドをされている 宮地さんです。

石垣島天文台について

望遠鏡の口径は、九州・沖縄エリアでは、一番大きい、直径105cmの反射望遠鏡。望遠鏡の名前・愛称を募集して決めました。

むりかぶし望遠鏡…八重山諸島では、地域の方の生活のなじみのある“すばる”を「むりかぶし(群れ星)」と昔から呼んでいて、その愛称がついた。

直径105cmの反射望遠鏡を使うと400km先のロウソクの光がみえるそうです。星でいうと、20等星までみれる。※人の目だと6等星ぐらいまでみることができる。

八重山諸島は、晴天率がよく、大気の揺らぎが少ない。そのため、星がよくみえるということになります。

西表石垣国立公園は、2018年3月 国際ダークスカイ協会による「ダークスカイ・パーク」に国内初となる認定を受けました。

石垣島天文台ができたときに、視察にて、国際ダークスカイ会員の方に認定の打診を受けたそうです。島々では、星がきれいに見ることができる。

【さそり座の話】

八重山諸島で、南十字星や、ケンタウルス座α、β星をみることができ、しばらくするとさそり座がのぼってくるをみて感動したそうです。

さそり座の赤い星「アンタレス」を八重山諸島では、酔っぱらいのお爺さんというそうです。

泡盛(沖縄のお酒)を飲んで顔を真っ赤にしているおじー(おじいさん)で天の川で、魚釣り(うなぎ)を釣っている という。

さそり座の特徴として、さそりのしっぽの部分が、釣り針の形に似ていて「いゆちゃーぶし」「つりばりの星」という呼び方をしている。

つりばりの先が天の川へ入っているように見え、天の川の黒い筋(暗黒星雲)がうなぎのように見える。昔は、今夜もあのおじーは、うなぎが釣れるかね?といいながら歩いていたとのエピソード。

沖縄での星・星座の呼び方

天の川…てぃんがーら

北極星…にぬふぁーぶし

すばる…むりかぶし

さそり座…いゆちゃーぶし

アンタレス(酔っぱらいのおじー)…びたこりぶし

ケンタウルス座…はいがぶし・ぱいがぶし

沖縄では、北=にし 南=はい・ぱい 東=あがり 西=いり 太陽があがる=東 太陽が沈む(水平線に入っていく・日の入り)=西

八重山諸島では、2月に種まき 6月には稲刈り・漁にでる(カツオ)シーズン 星をみる習慣があったようです。

石垣島では、北緯24度となっているため、本土とは、10度程度差がでる。

本土でみる水平線の下の10度分見ることができるため、春から秋にかけて、1等星 21個全てみることができる。

【カノープス=見ることができれば、長生きできる(中国のエピソード)】

石垣島では、10度分広くみることができるため、結構高い位置にカノープスをみることができる。

岡山県からカノープスをみようとすると、四国山脈の辺りの水平線ギリギリのところ 星好きの方からすると、見えたり見えなかったりするため「土佐のおうちゃく星」なんて言ったりすることも。

沖縄の方が長生きなのは、カノープスがいつでも見ることができるからかもしれない。

 

7月7日は、海開きならぬ星開き

8月10日辺り(旧暦の七夕)ライトダウン(1時間程度)をして星を見る 星祭り

 

お話は、石垣島天文台 元所長 現在は、八重山諸島星空ガイドをされている 宮地さんでした。

 

ソラジオトーク from OKAYAMAへようこそ 今回は、いい今日と、いい未来を照明から パナソニック 山田さんの解説です。

Q.山田さんの部署では、どんなことを専門にされていますか?

私の部署では、照明器具を用いてどのような光環境を作ることができるか。つまり照明設計の手法の研究を専門にしています。

Q.光環境をつくる照明設計とは、いったいどんな仕事なんでしょうか?

照明設計は、建物がもつ機能に合わせて、照明器具の台数や配置を検討し、適切な光環境、簡単に言うと明るさになるように設計することです。

Q.具体的な例をいくつかありますか教えてください。

オフィスは白っぽい光で明るいイメージがあるかと思いませんか?一方、カフェなど暗っぽくて落ち着いたイメージがありますよね。

空間によって必要な照明の色や明るさが変わってきます。そうした、光や照明の技術開発をしているのが、照明設計という仕事です。

Q.照明器具の勉強というのは基本どういった分野で学ぶものですか?

基本的に照明は、建築物に付随するものですので、大学などでは主に建築学科にて照明工学という学問で学びます。

それ以外に照明そのものである照明器具に関しては様々な部品から作られており、電気の知識や機械の知識が必要にもなります。

Q.LEDについて教えてください。

LEDとは、Light Emitting Diodeの略で発光ダイオード、いわゆる半導体に電気を流し、発光させております。

特徴としては今まで使用していた蛍光灯よりも高寿命、高効率つまり電気代が安いということですね。

照明は、約60年周期で変わっていると言われており、エジソンが発明した白熱電球から蛍光灯そして現在のLEDへと進化してきました。何十年か後はLEDに置き換わる新たな照明が生まれるかもしれませんね。

ここまで、照明についてお話してきましたが、放送分の「光害」について振り返りをお願いします。

今回のテーマは、「光害について」でした。

放送分で解説したように、光に害と書いて「ひかりがい」と読みます。

これは、照明の設置方法や光を照らす範囲が不適切で景観や周辺環境への配慮が不十分なためにおこるさまざまな影響をいいます。

井原市の方々からの要望で開発した光害対策型のLED防犯灯・道路灯は、2020年1月に国内で初めてダークスカイに「星空に優しい照明」に認証されました。

「星空に優しい照明」の認証は、光害問題に取り組む米国のNPO団体であるダークスカイが認証するもので、主に、星空を見えにくくする上方への光の漏れが一切ないこと(上方光束比0%)、青色光が少ない電球色である3000K(ケルビン)以下の色温度であることが求められます。

Q.上方向へ光が漏れるというのは、上方光束比0%。これは、どういった状況なのでしょうか?

基本的に照明は、下方向に照らして、屋外であったら道路や歩道などを明るくします。言ってしまえば上方向への光は不要な光で、上方向へ光が漏れるというのは、不必要に夜空を明るくして天体観測に影響を与えたり、マンションなどの住宅への差し込み光となり安眠を妨害するなど、自然や生物へ悪影響を与える状況になりかねません。

Q.光の色の影響について教えてください。

照明器具は、色々な色の光が混ざって白色に見えます。それは色温度の違いによって光の色が異なって見えます。色温度が高いほどつまり青白い光の方が、大気中への散乱が起こってしまいます。

一方で色温度が低いつまりオレンジ色の光は散乱が起こりづらいです。これは身近なところで言うと、夕日が赤い現象と同じですね。

夕方は日中に比べ、太陽と人間の距離が長く、青い光は散乱してしまい、オレンジ色の光だけが人間に届くのです。

まとめますと色温度が高い白い光は夜空を明るくする可能性があり、色温度が低いオレンジ色の光は夜空を暗く保持します。そのため光害を抑制するためには低色温度の照明が望ましいです。

パナソニックが開発した本製品は、先ほどのダークスカイの規定を満たしております。

パナソニックが作った防犯灯・道路灯を設置し、岡山県井原市美星町は、2021年11月にアジア初の認定となる「ダークスカイ・コミュニティ」になりました。

Q.ちなみに次はどこ?

色々な自治体・全国でパナソニックが開発した防犯灯・道路灯を設置し、夜空を守る活動の検討が広まっている状態です。

美星町の活動は、非常にいい例となっています。

懸念として、上方向の光は、壁を照らしたり、顔を照らしたり、そういった要素もがあります。防犯灯としては、安全につながる光となります。

上方向への光が無くなってしまうというのは、安全性から少し劣る。この照明器具をつけるためには、そのエリアの方々の理解が必要になります。

美星町の方たちは、星空を守りたいという、誇りがあり、導入に至ったわけです。

Q.「ダークスカイ・コミュニティ」は星空版世界遺産ということですね!

はい、先ほどのダークスカイが認定する星空保護の認定制度は、認定される地域によって色々な種類があるのですが、ダークスカイ・コミュニティは、光害に対しての優れた取組が実施されており、周辺地域への模範となる町や市といった自治体単位が認定対象です。

まちの名前にふさわしい美しい星空環境の保護活動に参加することができました。

星空保護区についてですが、日本で初めて星空保護区に認定されたのは、沖縄県にある「西表石垣国立公園」で「ダークスカイ・パーク」の認定を受けました。

その次に、東京都の離島である神津島は「ダークスカイ・アイランド」の認定を受け、今回紹介した、岡山県井原市美星町は、「ダークスカイ・コミュニティ」の認定。でした。

Q.さて、ダークスカイプレイス・プログラム 星空保護区認定制度ですが、他には?

星空保護区にはリザーブ・アーバンナイトスカイプレイスなどといったその地域の種類によって分かれたカテゴリーがあります。

基本的に星空保護に力を入れている町や市といった自治体であったり、自然公園や施設の認定が多いです。

Q.そして、昨年2023年は?

福井県大野市の南六呂師エリアが、国内4番目の「星空保護区」に認められました。

市街地に近くても暗く美しい夜空を保つ地域が対象の「アーバン・ナイトスカイプレイス」の認定で、この部門ではアジアで初めてとなります。

すごいですね!全国でこういった活動が広がるといいですね!

はい、これからもパナソニックは、温かみのある光で、落ち着いた夜の景観を演出し、人の暮らしと星空が共存するまちづくりへ貢献していきます。

そういえば、蛍光灯が今後2027年に製造が禁止となります。今後LEDに代えていかないと、使えなくなります。

Q.蛍光灯がつかえなくなる?

基本LED照明は、本体ごと代えるものが多いです。LED化に伴い工事が必要になるケースが多いです。そのためなるべく早めのLED化のご検討をお願いします。

冒頭でお話したように、照明設計を考えた商品づくりを今後していきます。

我々が環境に配慮し、生物との共存をしていくことで、ひとりひとりが地球の環境問題に参加していくことが重要になってきます。

これからの活動期待しています!

以上解説は、いい今日と、いい未来を照明から パナソニック 山田さん。FM岡山 青山がお伝えしました。

ソラジオトークfrom OKAYAMAへようこそ 星空を守る人 国立天文台 平松です!

今回のテーマ、「最近急激に増えて天文学者を悩ませているものは」についてでした。

私は、国立天文台 天文情報センター周波数資源保護室に所属する天文学者です。

専門は星形成・電波天文学で、現在は「天文学の観測に適した環境を守る」という仕事を進めています。

最近急激に増えたと言えば、人工衛星です。

人工衛星とは、主に地球の周り(軌道上)を公転しながら、いろいろな役割を果たしている人工物を指します。

天気予報に使われる気象衛星ひまわりはおなじみですね。

皆さんが普段使っているスマホの地図アプリやカーナビで自分の場所がわかるのは、測位衛星のおかげです。その他、通信衛星や放送衛星などが活躍しています。

人工衛星のなかには、肉眼で見えるものもあります。太陽の光を反射することで星のように輝いてみえるのです。

この人工衛星、最近では毎週のように打ち上げられていて、その合計はおよそ1万機。

何千機もの人工衛星を組み合わせて、地球のどこでもインターネットに繋げるようにしたり、将来的には携帯電話と通信したりすることが考えられています。こうした仕組みを、衛星コンステレーションと呼びます。

コンステレーションとは、星座を意味する英語の単語。たくさんの人工衛星がグループになって一つの役割を果たすので、この名前がついています。

人工衛星の数は今後もどんどん増えていき、2030年ごろには今の10倍、10万機になるともいわれています。

多すぎる人工衛星が様々な問題を引き起こすこともあります。そのひとつは、人工衛星の光が天体観測の写真に写りこんでしまうこと。

天体写真に写りこんでしまったら、とっても遠くの星の光がかき消されてしまうかもしれません。

さらに、人工衛星が出す電波によって、遥か彼方の宇宙から届く電波の観測に悪影響が出てしまうかもしれない、と心配されています。

もちろん、人工衛星は今の私たちの生活になくてはならないものです。

能登半島地震でも、通信ができなくなってしまった場所で人工衛星を使った衛星通信が活躍しています。

便利な人工衛星が活躍しながら、天文観測も続けられる。そんな、ふたつが共存できる環境を作るために、人工衛星を運用する企業の方々とも相談を続けています。

例えば、天文学者の世界的な集まりである国際天文学連合では、人工衛星から天文学を守るための新しい組織を作りました。

天文学者だけでなく、人工衛星を運用する企業の方たちも参加していて、どうやったら天文学への影響を減らせるか議論をしています。

また、世界の電波の使い方を決めている国際電気通信連合でも、衛星コンステレーションから電波天文学を守るための議論が始まりました。

世界のいろいろな人たちに受け入れてもらえる国際的なルールを作ることも、私の仕事のひとつなのです。

国立天文台では、いろいろな望遠鏡やスーパーコンピュータを使って宇宙の謎に挑んでいます。

ホームページ、X、フェイスブック、YouTubeなど、いろいろなところで情報をお届けしていますので、ぜひチェックしてみてください。

国立天文台 https://www.nao.ac.jp/

国立天文台のSNSアカウント

X(旧twitter)https://twitter.com/prcnaoj

Instagram https://www.instagram.com/naoj_pr/

Youtube https://www.youtube.com/user/naojchannel

以上解説は、星空を守る人 国立天文台 平松でした。

ソラジオトークfrom OKAYAMAへようこそ 星取県 星空環境推進室長 田中です。

今回のテーマ、「星空がきれいな都道府県」についてでした。

放送分で解説したとおり、環境省などによる「星空の見やすさ」全国調査で、何度も1位に輝いた場所が、鳥取市佐治町にある公開天文台「さじアストロパーク」です。

ちなみに、2008年から2017年までに実施された20回の調査で、鳥取市にある天文台「さじアストロパーク」が1位になった回数は11回でした。

この全国調査、正式には「全国星空継続観察」と呼ばれるもので、全国で20カ所以上の定点観測地で星空を写真撮影し、夜空の暗さを測定するものです。

さじアストロパークには、口径103cm反射望遠鏡やプラネタリウムがあり、星や宇宙に関する展示コーナーも充実しています。本格的な天体望遠鏡を備えたコテージもあり、心ゆくまで天体観測ができます。

星取県では19ある市町村のすべてで『天の川』を見ることができ、県民の誰もが星空に親しむ環境にあるといえます。

美しい星空を守りたい。

そういった思いで星取県は、2017年、鳥取県星空保全条例を制定しました。

県の全域を対象とした星空保全条例の制定は、都道府県レベルでは初めてのことです。

条例は、星取県の「美しい星空が見える環境」を「県民の貴重な財産」として保全することを目的としており、強力なサーチライトで夜空を照らすことに制限を設けているほか、星空が特に美しく見える区域を「星空保全地域」に指定し、屋外照明の基準を定めています。

また、「星空保全地域」は県内に7地域あり、さじアストロパークがある鳥取市佐治町もその一つです。

「美しい星空に手が届きそう」そんな環境を楽しんでほしいという思いで、2017年から鳥取県は「星取県」を名乗っています。

さて、「晴れの国おかやま」も、星がよく見える「天文王国」です。天文王国おかやまと星取県の間をつなぐ、一人の人物がいました。

世界的アマチュア天文家で、「天体発見王」とも呼ばれた本田實(みのる)さんです。

本田さんは、1913年に現在の鳥取県八頭(やず)町に生まれました。鳥取県八頭町は、県の東南部に位置し、江戸時代から栽培されている花御所柿が有名です。

本田さんは、10歳ごろから星や天体観測に興味を持つようになり、自作の望遠鏡で星の観測をスタート。

1941年には、全国初の民間天文台である岡山県倉敷市にある倉敷天文台に着任しました。その後、太平洋戦争に出征しましたが、戦地で新しい彗星を発見したのは有名なエピソードです。

復員してからは、星が見えにくい満月の夜と雨の日を除き、休むことなく天体観測を続け、生涯において、なんと彗星を12個、新星を11個発見しました。

これは当時の現役観測者の世界記録でした。

1990年8月26日の夜、本田さんは倉敷天文台で観測データの整理中に永眠しました。

本田さんは、ふるさとの八頭町と倉敷市、両方の名誉市民として顕彰されており、天文王国おかやまと星取県の架け橋となっています。

中国山地を挟んで、鳥取側、岡山側の双方から星を見つめ続けた本田さんは、星取県と天文王国の可能性を早くから見抜いていたといえるのではないでしょうか。

鳥取県には、美しい星空に象徴されるような自然と調和した暮らし、人と人との絆、ゆったりと流れる癒やしの時があります。

まるで手が届きそうな満天の星空の下、日本一の鳥取砂丘や中国地方最高峰の大山、雄大な日本海が広がり、豊かな自然に恵まれています。

星のように輝くコメの新品種「星空舞(ほしぞらまい)」の栽培も盛んです。また、星取県から宇宙産業の創出にも取り組んでいます。

ポッドキャストをお聞きの皆さんも、ぜひ一度、星取県にお越しいただき、ゆったりと星空を見上げてみてはいかがでしょうか。

以上、解説は、星取県 星空環境推進室長 田中でした。


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協力

天文宇宙教育振興協会

岡山天文博物館

ライフパーク倉敷科学センター

日本スペースガード協会

京都大学岡山天文台

美星天文台

井原観光協会

人と科学の未来館 サイピア

鳥取市さじアストロパーク

国立天文台

コスモプラネタリウム渋谷

国立中興大学

大阪市立科学館

鳥取観光協会

岡山理科大学

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