2026.6.22 放送分
岡山の企業に学ぶ、子育てと仕事を両立させるヒントを掲載「かぞくと」
仕事、育児、そして家事。
これらすべてを完璧にこなそうと奔走しながら、孤独感や将来への不安を抱える現役世代は、少なくありません。
「両立」はもはや個人の努力だけで解決できるフェーズを過ぎ、企業がいかにして「持続可能な働き方」をできるかという経営課題へとシフトしています 。
こうした中、岡山県で「アイデアが子育てのミライを変えていく。」というコンセプトのもと、企業の等身大の取り組みを発信しているプラットフォームが注目を集めています。
運営するのは、単なる広告代理店ではなく、クライアントの課題解決を追求する「マーケティングサポート企業」である株式会社第一エージェンシー。
同社が運営する子育て応援サイト「かぞくと」の編集長のお話を交えながら、働き方のヒントを伺います。
1.制度の背景にある「リアルな声」を届けるプラットフォーム「かぞくと」
「かぞくと」は、単なる企業紹介に留まらない、メディアとしての強いこだわりが伝わってきます。
「かぞくと」は、子育てと仕事の両立を支えるリアルな取り組みやアイデアを発信するプラットフォーム。
制度の概要を右から左へ紹介するのではなく、「実際にその制度を使った社員の等身大の体験談」や、「導入のきっかけ、当時の苦労や工夫」といった背景まで丁寧に取材しています。
伝わる雰囲気:プロのカメラマンが撮影した写真と共に紹介することで、社員の人柄や会社の空気感を可視化 。
サポーター企業:従業員の家事・育児・仕事の両立支援に本気で取り組み、多様な働き方を導入している県内企業を「かぞくとサポーター」として紹介 。
掲載料は無料:地元企業が参加しやすいよう、掲載にかかる費用は一切なし。現在すでに30件以上の事例が集まっています 。
2. 立ち上げのきっかけ:「アイデアが子育ての未来を変えていく」「かぞくと」のプロジェクトは、第一エージェンシー自社の「共働き子育て世帯の社員が抱える悩み」に目を向けたことから始まりました。
【編集長の想い】
「地元を盛り上げたい、ワクワクする社会を作りたいという創業時からの思いがあります。今の岡山の課題を考えたとき、両立に悩むママ・パパの存在に改めて目を向けました。少子化の原因の一つとされる『子育てのハードル』を少しでも下げたい。一社の工夫やアイデアを地域で共有していくことで、岡山全体が働きやすく暮らしやすい環境に変わっていくはずです」
3.制度よりも大切な「お互い様」の社内風土
数多くの地元企業を取材してきた「かぞくと」。
両立支援が成功している企業には「ある共通点」があると言います。
それは、制度というハード面以上に、それを使いやすくする「社内風土」というソフト面が成熟している点です。
社員の声を聴く仕組み:育休取得時や復職時に、企業側が事前に個別の面談や説明をしっかりと実施。
日常を支える多様な選択肢: 時間単位の有給休暇、時短勤務、フレックスタイム制、柔軟なシフト、時差出勤などの導入。
最も大切な「基盤」:日常のコミュニケーションを大切にし、相談しやすく、業務をフォローし合える「お互い様」「助け合い」の温かい風土。
「制度があっても、利用しづらければ意味がない」。周囲を思いやる気持ちがあるかどうかが、当事者の働きやすさに最も大きく影響しています。
4.株式会社第一エージェンシーの挑戦:「就業規則」×「個別ルール」
発信元である第一エージェンシー自身もまた、女性社員の割合が6割を超える「おかやま子育て応援宣言企業」です。
同社では、基本の「就業規則」に、社員の声を反映した「個別ルール」を掛け合わせる柔軟な運用を行っています。
① 就業規則で定めるライフサポート
・時短勤務: 小学校卒業時まで取得可能。(約15年前から導入)
・有休の「子の看護休暇」:1時間単位で取得可能 。( 5年前に導入)
子ども1人につき年間5日(最大10日)まで、「有給」で取得可能。
・男性の育休: 取得実績があり、少しずつ社内に浸透中。
② 社員の要望から生まれた「個別ルール」
・1時間以内の一時外出:通院等で「少しだけ早く退社したい」「遅れて出社したい」という時に、遅刻・早退や有休消化を回避できるルール。
・年間5日までの在宅勤務: 悪天候、交通トラブル、家族の急な理由などでオフィスへの出社が困難な場合に、在宅での業務を認める。
実は、編集長の自身も現在5歳(来年小学1年生)のお子さんを育てるママ。時短勤務、子の看護休暇、在宅勤務をフルに活用しながら、日々活動されています。
5.男性の育休取得がもたらす「組織の成長」
近年増えている「パパの育休」について、取材を通じて「第1号/社内初」がもたらす影響の大きさを実感しています。
ポジティブな連鎖:「部署で初めて取得した」という事例をきっかけに、同じ部署や社内で次々と育休を取る人が増えていく空気づくりが生まれている。
上司や同僚の背中:「会社に迷惑がかかるかも」と悩む社員に対し、上司が「ぜひ取ってほしい」と背中を押し、復帰後には同僚から「育休を取ってくれてありがとう」と感謝の言葉がかけられる温かい循環。
業務の標準化と成長:育休を支えるために、業務を属人化させずチーム内で共有する仕組み(マニュアル化など)が整う。
結果として組織のノウハウが蓄積され、チーム全体の成長や変革に繋がっている。
6.答えは一つではない。小さなアイデアを、岡山全体の力に
様々な企業を取材・紹介してきた「かぞくと」が行き着いた結論、それは「子育て支援にこれという正解(一つの答え)はない」ということです。
企業の規模や業種によって、できる工夫は千差万別です。
だからこそ、それぞれの企業が実践している「小さな知恵」を持ち寄り、共有していくことに意味があります。
【リスナーの皆様、地元の企業様へメッセージ】
「立派な制度として整っていなくても、あるいは公式な書類になっていなくても、『うちはこんな工夫をしているよ』『こういう温かい声を掛け合っているよ』と言えるものがあれば、それ自体が立派な子育て支援です。
ぜひ、その大切な取り組みや思いを『かぞくと』に教えてください。
岡山全体で、働きやすく暮らしやすい環境の輪を広げていきましょう!」
岡山の子育て支援を本気で考えるプラットフォーム「かぞくと」は、掲載料一切無料でサポーター企業を募集しています。
その温かい挑戦の数々に触れてみてください。
おかやま県内企業の取組事例や、従業員への子育て支援に係る補助金、セミナーなどの情報を発信する企業向けの子育て支援ポータルサイト「ハレまる。」とラジオコラボ番組です。