2026.3.24 放送分
株式会社アイ・サポートに学ぶ「これからの働き方」
1.「働く」のイメージを変える新しいモデル
「社会に出るのが少し怖い」「仕事が始まったら自分の時間はなくなるのかな」―― そんな不安を抱えてはいませんか?
ある日、岡山県岡山市にある株式会社アイ・サポートでは、1年間頑張った学生の「送別会」が開かれていました。
テーブルに並ぶのは、社長が「パパ友」のネットワークを通じて百貨店から取り寄せた食事。
社員たちが笑顔で門出を祝うその光景は、まるでひとつの家族のようでした。
上下水道という地域の重要なインフラを支えるこの企業は、
「個人の幸せ」と「会社の成長」を両立させている全国的にも注目すべきモデルケースです。
なぜ、アイ・サポートが「人を大切にすること」を経営の核に据え、驚異的な成長を遂げているのか、その秘密を解き明かしていきます。
まずは、彼らがどのようにして私たちの当たり前の日常を守っているのか、その誇り高い仕事内容から見ていきましょう。
2.社会貢献のリアル:データとDXで「水」を守る誇り
蛇口をひねれば水が出る。
この「当たり前」は、実は今、大きな危機に直面しています。
高度経済成長期に一斉に作られた日本の上下水道管が、一斉に寿命を迎えようとしているのです。
アイ・サポートは、この課題を「GIS(地図ソフト)」で解決しています。
目に見えない地下の水道管をデジタルデータとして「見える化」し、街の未来を守る「水道の守護神」としての役割を担っています。
アイ・サポートの仕事が社会に与える「3つの安心」
✅ 老朽化の予測: 膨大なデータを分析し、事故が起きる前に「どの管が危ないか」を予測して修理を提案します。
✅ 迅速な復旧支援: 万が一、災害が起きた際も、データに基づきどのルートを優先して直すべきかを即座に判断します。
✅ 持続可能な水利用: 住民がこれからもずっと、安心・安全に水を使える土台をバックグラウンドで支え続けています。
「過去に作られた遺産を、データの力で未来へつなぐ」
この社会的意義の大きな仕事を持続させるためには、働く人が心身ともに健やかでいられる環境が不可欠です。
3.「お互い様」が仕組みになる:柔軟な休暇制度の裏側
「子供が急に熱を出した」「学校の行事がある」。生活の中では予期せぬ出来事が必ず起こります。
アイ・サポートでは、これを個人の責任にするのではなく、デジタルツールを駆使した「仕組み」で解決しています。急な事態と予定された行事で、どのようにスムーズな連携が行われているのか?
状況・連絡・共有の方法/連携のポイント
✅急な休み・早退(子供の体調不良など) :チャットツール に書き込み全員が即座に状況を把握。
「お迎えに行ってきます」の一言に対し、周囲が快く送り出す文化がある。
✅予定された休み(学校行事・習い事) :社内共有の Excelスケジュール表 に記入
事前に共有することで、業務の締め切りや引き継ぎをチーム全員で調整。安心して休み当日を迎えられる。
こうした制度が形骸化せず、実際に機能しているのは、社内に流れる「お互い様・おかげさま」があるからです。
4.文化としての「支え合い」:心理的安全性が生むアットホームな職場
アイ・サポートのオフィスには、ピリピリとした空気はありません。
社員からは「皆さんが本当に優しい」「気兼ねなく休める」という声が自然と溢れます。
この空気感を作っているのは、長澤社長の思いです。
✅社長の自身体験と想い: 長司社長は「仕事のせいで親が家庭でピリピリしてほしくない」「子供を一人で寂しくさせたくない」という切実な願いを持っています。
✅社長自らがロールモデル: 社長自身も2児の父として学校行事に積極的に参加し、地域活動で「パパ友」を増やすなど、ワークライフバランスを自ら体現しています。
✅「お互い様・おかげさま」の文化: 良いことは「人のおかげ」、困った時は「お互い様」。
この精神が浸透しているため、誰かが休んでも「次は私が支える番」というポジティブな連鎖が生まれています。
精神的な支えだけでなく、アイ・サポートは社員の肉体的なリフレッシュに対しても、非常にユニークなサポートを行っています。
5.自分を大切にする福利厚生:マッサージ補助とリフレッシュの価値
「社員が自分自身の時間を充実させ、心身を整えることが、最高の仕事につながる」――アイ・サポートはこの考えを福利厚生という形で具現化しています。
✅身体のメンテナンス支援: デスクワークで凝り固まった体をケアするため、マッサージや整体、スポーツ活動への費用を補助しています。
(実例:週2回、接骨院に通ってリフレッシュする社員や、座り仕事の疲れを癒やすために毎週活用する社員もいます)
✅「自分を磨く時間」を応援: 仕事以外の「情熱」を会社がバックアップします。
(実例:総合格闘技に取り組む社員は、週2〜3日の練習をこなし、昨年度は見事に大会出場を果たしました。会社もその挑戦を応援しています)
こうした「社員への投資」は、単なる優しさではありません。これが最終的に、会社に驚くべきビジネスの結果をもたらしました。
6.「働きやすさ」が「稼ぐ力」に:10年で売上4倍の衝撃
「働きやすさを優先すると、経営が甘くなるのではないか?」という疑問に対し、アイ・サポートは「10年で売上約4倍」という圧倒的な数字で答えを出しています。
「働きやすさ」が「会社の成長」に直結する。
✅1.定着率の圧倒的な向上: 働きやすいため、経験豊富な社員が辞めずに働き続けてくれる。
✅2.経験の「資産化」: ベテランの技術や知識が社内に蓄積され、強力な「戦力」として維持される。
✅3.スキルのスムーズな継承: ベテランに余裕があるため、新人への教育が丁寧になり、組織全体のレベルが底上げされる。
✅4.品質向上と信頼の獲得: 仕事の質が上がり、顧客(自治体等)からの評判が高まる。
✅5.好循環による売上拡大: 継続的な受注と新規案件の獲得が増え、10年前の厳しい状況を脱して安定経営を実現。
「働きやすさ」は、経営戦略なのです。そして、この進化は止まりません。
7.未来への約束:性別やライフステージを超えた支援の広がり
アイ・サポートは、現在の成功に甘んじることなく、さらなる支援の拡充を宣言しています。
これからのアイ・サポートが目指す3つの進化
✅経済的支援のさらなる充実 出産時や入学時の一時金を支給するなど、社員のライフイベントを金銭面でも直接サポートする仕組みを導入予定です。
✅「男性の育児参加」を文化に 現在は女性が多い職場ですが、今後男性社員が増えても、性別に関わらず当たり前に子育てに参加できる体制を整えます。
✅介護や全ライフステージへの対応 子育て中だけでなく、将来的に直面する「介護」なども含め、すべての社員がどんなライフステージでも安心して働き続けられる環境を目指します。
まさに、言葉に責任を持つリーダーと、それを信頼する社員の絆がそこにはありました。
8.「未来の働き方」
アイ・サポートの事例は、私たちに大切なことを教えてくれます。
それは、「人を大切にする文化こそが、企業の成長である」ということです。
売上や規模といった数字の裏側にある「思想」
✅その会社は、社員の家族の幸せを願っているか?
✅「お互い様」と言い合える心理的な安全があるか?
✅働く人の健康やプライベートを「投資」と考えているか?
アイ・サポートのように、働く人の幸せを第一に考える会社は、結果として社会からも必要とされ、強く成長していきます。
自分らしく輝きながら社会に貢献できる、そんな素敵な職場を応援しています。
おかやま県内企業の取組事例や、従業員への子育て支援に係る補助金、セミナーなどの情報を発信する企業向けの子育て支援ポータルサイト「ハレまる。」とラジオコラボ番組です。